夫と共に食堂を営んでいる私は、契約農家への挨拶の帰りに突然土砂降りにあってしまう。空き家を見つけ軒下で雨宿りをするも、すでに浴びるように雨に降られ、服は下着が見えるほどスケスケに……。そんな中、同じ軒下で店の常連・杉原に遭遇する。彼も雨に降られここで雨宿りをしていたのだ。「実は私…単身赴任が終わって来週本社に帰ります」そう杉原に告げられた私。常連との別れに自然としんみりとしてしまう……。そしてずぶ濡れの私を見た杉原は、空き家で服を乾かすことを提案。彼は紳士的にも、服を脱ぐ私に背を向け決して振り向こうとはしない。そしてなんと、そのまま私への恋心を吐露し始めた……。まさか杉原さんが……そう思うと私の胸は、自然と高鳴り始めてしまう。そして私は、濡れた半裸のまま杉原に後ろから抱きついて……! 巻末に著者エッセイ「今夜もヒトリ酒」収録。