もしも夫を愛してしまったら、偽りの妻は去るしかない。
亡父の借金のせいでギャングに追われているクレアは、女性の噂が絶えない大富豪デーヴの豪華クルーザーに逃げこみ、彼のキャビンのクローゼットに身を隠した。
数時間後、眠りこんでしまったクレアは、激怒したデーヴに
叩き起こされ、追いだされそうになって、涙ながらに懇願した。
見捨てられたら、お金だけでなく命の危険もあるのだ、と。
考えを巡らせたデーヴが持ちかけたのは契約結婚だった。
「きみの安全は保障され、僕は放蕩者の汚名を返上できる」
彼を愛さなければ問題ないはず。だがなぜかクレアの心は揺れた。
■話題作の続くタラ・パミーが渾身の情熱で描く、契約結婚から始まるスリリングなロマンス! プレイボーイで知られるヒーローの思いがけない素顔を知り、どんどん惹かれていくヒロイン。しかし無情にも結婚契約の期限は刻一刻と近づいてきて……。