こんなにも胸が切ないなんて――
恋をしても。恋をあきらめても。
ヨットで航海中に父が急逝し、天涯孤独になった18歳のクレシダ。
ただひとり気丈に荒波と闘う彼女を救ったのは、目をみはるほどの美貌とたくましさを併せ持つ大人の男性ルークだった。
ためらいもせず救助船から海に飛び込んで助けてくれた彼はまさに、クレシダのヒーロー、そして密かに想いを寄せる初恋の人となった。
その後、裕福なルークに引き取られたクレシダは、これはたんなる思春期の恋心にすぎないと自分に言い聞かせた。
けれど、ルークとヨットで出かけて嵐に見舞われた夜、島陰で急接近したふたりは、ついに結ばれる――
家に帰れば、ルークと親しくしている美女が、妊娠の知らせを持って待っているなど夢にも思わずに……。
■ルークに身を投げかけた美女がもたらした衝撃告白。失意のクレシダはその夜のうちにルークの家を出るのでした。ハーレクイン黎明期から活躍した名作家ロビン・ドナルドのクラシックな年の差ロマンスをお贈りします。うら若きヒロインの切ない初恋の行方は?