貿易会社に勤めている夫は、一年間の海外赴任……。デパートの紳士服売り場で働いている私は仕事を辞めることを望まず、夫の赴任先について行くことはしなかった。しかし私は、そんな自分の決断を次第に後悔しはじめていた。なぜなら夫がいない一年の間、性欲を発散させる方法がなくなってしまったことに気づいたからだ。今からでも自分も海外へ……そんなことを考えていたある時、私は仕事のお得意様である佐久間さんと食事をする機会があった。訊けば彼も妻が出産のため里帰りしてしまい、寂しい思いをしているという。意気投合した二人は満たされない気持ちと誘惑に負け、流れるようにホテルへと足を運び……。