美しい日本語と英語で語られる
静謐な、ある伝説のお話。
達磨は5~6世紀頃の人で、天竺から中国に渡って禅宗を開いた人物です。 その生涯は「伝説に包まれている」どころではなくて、「伝説でできている」といったほうがいいくらい確実な記録が少ないようです。
(中略)
本当の達磨はどんな人だったのだろう?
僕は禅が開かれた最初の光景に、思いをはせていました。
するとある日、ふと、静かで柔らかな光に満ちた物語が僕の心に舞い降りてきたのです。
僕はそれを書き留めて一冊の本を作ろうと思いました。
その小さな物語をみなさまに贈ります。
(「あとがき」より)