「今、世界は戦争に向かいつつあります。
私は本書のはじめに、あえてそうはっきりお伝えしようと思います。」
(「はじめに」より)
戦争に対する立場には、大きく分けて2種類の立場が存在します。
一つは、「国家は互いに協調すべき」と考える〈リベラリズム〉。
もう一つは、「国際社会はパワーゲームだ」と考える〈リアリズム〉。
この対立する2つの立場のいずれもが、戦争それ自体を望まないにもかかわらず、
残念ながら戦争を止めることはできないと、著者は指摘します。
では、何が戦争を止めるのか。
現場(海上自衛隊部隊指揮官)と研究(東京財団研究員・制作プロデューサー)の
両方を知り尽くした著者の提言「日本だからこそできること」には、
戦争のない世界を実現するために、これから日本が向かうべき方向が示されています。
●目次
第1章 世界中で「理想の崩壊」が起こっている
第2章 リベラリズムとその限界
第3章 リアリズムとその限界
第4章 柔らかいリアリズムへ
第5章 理想論抜きで戦争を止める方法