この本は、「〈自分で考える〉ための勉強法」をテーマにしています。
「勉強」というと「試験などのためにがまんしてするもの」というイメージを持っている方も多いでしょう。
しかし、この本でいう「勉強」の目的は「自分で考え、判断して主体的に生きていくためのアタマをつくる」ということです。
それは、誰かに押し付けられてする勉強ではできません。また、「教養を豊かにしよう」といった問題意識のゆるやかな勉強とも異なります。
勉強のポイントは4つあります。
(1) 興味のあることを勉強する
(2) よい先生をみつけ,徹底的に学ぶ
(3) 「科学とは何か」といった「本質」を押さえる
(4) 勉強の成果を文章で表現する
これから、この4つのポイントについて、掘り下げていきます。
この本は、ひと息で読める短い断片の集まりです。好きなところからひろい読みしてください。ひろい読みして、「いいな」と思ったら、はじめから順を追って読んでみてください。
(本書「はじめに」より)