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私の会社が「ミキサー」をつくり始めたのは、とある歯医者さんの悩みを聞いたことがきっかけでした。
「その悩み、私たちが解決します」
と大風呂敷を広げ、実に13年の歳月をかけて私たちは独自の「ミキサー」を開発したのです。
このミキサーが、私たちの想像を大きく超える出来事を引き寄せてくれました。
なんと、世界最大の航空宇宙機器開発製造会社であり、アメリカの大型旅客機メーカーであるボーイングや、日本の国立研究開発法人で最大規模であるJAXAといった世界的企業・研究機関から、国内の大手メーカー、中小製造業まで、さまざまな企業から注文が入りはじめたのです。
そして、凄いスピード感で業界No.1シェアを誇る企業になりました。
私は14歳のとき、とある本に影響を受け
「事業家とはなんと男らしい仕事なのだ」
と感銘を受け、事業家になる夢を持ちました。
19歳で社会人になり、必死で開業資金を貯め、30歳のときに会社を立ち上げました。
そこから、なんと5回も会社の主事業、業態を変え、毎回「ゼロからのスタート」を経験しました。
この「ミキサー」にしても、知識も経験もまったくない状態からのスタートでしたが、今では業界の「常識」として多くの産業に受け入れられています。
私は勉強が大の苦手で、これまで「論理的な経営」をしたことはありません。
これまでの人生、経営はすべて「直感」に従ってきました。
困難に直面したときは、自分の脳に問いかけ、脳からの回答に従ってきました。
今まで経営者の知り合いや、担当の銀行員、ときには従業員にすら
「それはやめた方がいい」
「絶対に失敗しますよ」
「ありえないです」
と言われ続きてきましたが、私の会社は50年の間成長を続け、今ではニッチな業界ですがNo.1企業にもなれました。
本書では、私が実践してきた「直感経営」の一端を紹介したいと思っています。
この本が、読者の皆さますべてのビジネスを、人生を、より良い方向に導く一助となれば、著者としてこれ以上の喜びはありません。
[第1章] 市場を驚愕させた「非常識」ミキサー
[第2章] シェアトップ商品は圧倒的な「直感力」から生まれた
[第3章] 手のひらサイズの玩具から宇宙まで
ミキサーが起こしたいくつもの「革命」
[第4章] ピンチをチャンスに変える 「直感経営」こそ
中小製造業が今選ぶべき道