壮大な偽史を紡ぐ「神町トリロジー」完結篇。これはQアノンなのか、フォークナーなのか、それらに拮抗しようとする無謀な「文学」なのか。――大塚英志前任者の遺したファイルから明かされる菖蒲家の遠大な計画。秘術アヤメメソッドをめぐって暗躍する諜報機関。米大統領オバマの新都・神町訪問が迫る。ラリーと作家はスーツケース爆弾を追い、息子はママを恋しがる。彼らは世界を救えるか? 『シンセミア』『ピストルズ』からつづく神町トリロジーここに完結。解説 柳楽馨※この電子書籍は2019年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。