小説『希望のフィオレ』の世界に転生していたジョシュア。小説での彼の役割は、ヒーローに一目惚れしてヒロインの邪魔をし破滅する、獣人国の第三王子。しかし転生前に小説のファンだった彼の推しはヒーローではなく、自分と同じ悪役のひとりでいずれヒロインのために死んでしまう大公ノクティスである。ジョシュアはその死亡フラグを折るべく、大公のもとへ押しかけ、婚約を迫る。仲の悪い獣人国の放蕩息子が遊び半分にやってきたと毛嫌いされる日々に、最初は身を縮めていたものの、猫らしく自由気ままに振る舞い始めたジョシュアはだんだんと受け入れられていき……ジョシュアの愛はいつ受け入れられるのか!? 推しとのいちゃらぶ攻防戦、開幕! ※電子版は単行本をもとに編集しています。