父からも疎まれる白虎族の虎白は、神に近い龍族の長・星龍から会う度に軽い調子で契りを交わそうと告げられるが、その一方で見合いを続ける星龍の軽薄さを信頼できず、苦手としていた。元は幼馴染み同士で、幼き日の彼は居場所のない虎白を一途に慕う特別な存在だった。だがいつしか関係性が変わり、星龍は胡散臭い笑みを顔に貼りつけ、「虎白でなくては駄目なんだ」と思わせぶりな態度をとる。真意を見せない星龍に心乱される虎白だったが、彼の次の見合い相手に選ばれ・・・?【電子特別版】佐倉温先生の書き下ろしショートストーリーを電子版だけに特別収録!