あらすじ没落した名家に生まれた凛明は、上級妃候補として後宮へ送り込まれた。それもこれも、謀略で都を追われた一族の栄誉を取り戻すため。必ず皇帝の寵愛を得て、一族へ見返りをもたらさなければならない。後宮に入ってすぐ、二胡の練習をしようとして迷子になった凛明は、気品と威厳に満ちた青年と出会う。寡黙ながらも誠実な青年に好感を抱いた凛明は、彼こそ皇帝だと考え、思いがけない幸運に感謝する。だが青年は、異母兄の皇帝から冷遇されている貴謳だった。彼は皇帝に「凛明を褒美に欲しい」と請うも流され、焦れた結果、凛明を強引に連れ去り…?