あらすじ夫の転勤が決まり、息子・一彦と過ごせる時間も残り少なくなってしまった美沙子。しかし彼は、妹の家に行ったきり帰ってこない……。焦る美沙子のもとに、一本の電話が入る。それは妹・悦美子からだった。一彦を自分の家に泊め、勝ち誇った態度をとる悦美子。美沙子の嘆きも届かず、受話器越しに悦美子の一彦との行為の音が聞こえ始め……。あまりに大きい失ったもの。彼女にできるのは、思い出に浸りながら自分を慰めることだけだった。