代々騎士であるレズリー伯爵家の長男・ニコラは、幼い頃から膨大(ぼうだい)な魔力に体を蝕まれ、ろくに運動もできなかった。『人格を持った道具(サーバント)』と契約すれば魔法が使えるはずだったが、ニコラが契約した武器のサーバント・カタリナはほとんど協力してくれず、彼は体内の魔力を放出できずにいた。家族からも冷遇され辛い日々を送っていたニコラはある日、ありもしない理由をつけられ、父とカタリナに殺されかける。武器との契約を破棄され家を追放され、ニコラは遠く離れた場所で目を覚ますと、自分が健康体になっていることに気がつく。その上、彼はなぜだかサーバントとの契約なしに一人でも魔法が使えるようになっていた――!「この膨大な魔力を使って、次こそ幸福を目指して自由に生きよう!」健康になった少年の、魔法を研究しながら自由を謳歌する生活が始まる!