※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。
むかしむかしの日本の景色が見えてくる物語集。
作者のラフカディオ・ハーンは、日本名、小泉八雲。日本の文化が大好きで、日本の魅力を欧米に伝えるためにこの本を書いた。
「耳なし芳一の話」怨霊に魅入られた盲目の琵琶法師の話。
「おしどり」腹を空かせた猟師が、おしどりのオスを捕まえて食べた後に起こる不思議なできごと。
「おていのはなし」若くして亡くなった婚約者の生まれ変わりとめぐり会う恋物語。
「乳母桜」病気で死にかけた娘の代わりに、乳母は命を差し出した。
「かけひき」罪人が死刑の間際に見せた恨みを、侍はひらりとかわす。
「かがみと鐘」お寺の鐘を作るために集められた鏡と、その鏡を取り戻したい若い女房の物語。
「食人鬼」旅のお坊さんが泊めてもらった村では、人が亡くなった夜は無人にしないといけないおきてがあった。
「むじな」ある商人が泣いている女性に声をかけると……。
「ろくろ首」旅の僧が山の中で出会った四人の男女には秘密があった。
このほかも、昔の日本の姿が見えてくる物語がいろいろ! 「葬られた秘密」「雪女」「青柳の話」「十六桜」「安芸之助の夢」「力ばか」「ひまわり」「蓬らい」
※この作品は一部カラーが含まれます。