青い瞳の公爵に抱き止められた瞬間、運命の歯車が回りだした!
過保護で過干渉な兄のもとで育った、喘息の持病があるベアトリス。
年頃を過ぎても社交界デビューはおろか、結婚も出産も諦めているが、空想好きな彼女はある日、女性を愛せない友人との便宜結婚を思いつく。
友人とのスキャンダルを偽装して、大勢の人に目撃されれば……
結婚以外に選択肢はない。だが約束の日、現れたのはまったくの別人――
ハンサムだが放蕩で悪名高い公爵ブリッグスだった。
ベアトリスはパニックに陥った。転びかけ、公爵のたくましい腕に抱き止められた、まさにその瞬間――兄が大勢の客を引き連れて現れる。
なんと公爵は、いきり立った兄に妹の貞操を奪ったかどで、決闘を申し込まれてしまった! すると公爵は言った。
「決闘はしない――結婚する」
■NYタイムズのベストセラー作家で、HQロマンスでも大人気のメイシー・イエーツが別名義で綴るヒストリカル・ロマンス。濡れぎぬなのに、ヒロインとの結婚を宣言した公爵ヒーローの思惑は?ずっと籠の鳥だった孤独なヒロインが愛と情熱を知る感動作です。