危険な麻薬「ローハ」を取り締まる専門部隊の隊長の王国騎士のウォルトは、摘発のため踏み込んだ屋敷で意識を失った人々と、危うい笑顔で老人を跨いでいた美しい若い女を助けた。
占い師として知らずに雇われ毒されたその女はヴィアといい、天涯孤独の平民だった。
屋敷から助け出された中で唯一助かったヴィアを、ぶっきらぼうながらも優しく慰め面倒を見てくれるウォルトと彼の部下たち。
行くあてのないヴィアは、ウォルトの誘いで騎士団とともに王都へ向かうことを決めた。
旅の最中のある夜のこと、ローハの後遺症としてヴィアの身体は急に火照りだし、快感を欲して疼きはじめる……。
我慢しきれない性衝動を鎮めて欲しいヴィアは、激しくウォルトを求めてしまう――!?
孤児な占い師と王国騎士、釣り合わない二人の恋の行方は……!?
『不遇の占者は青い瞳の騎士に甘く乱される(3)』には「第三章 から回る思い」(後半)~「第四章 運命の恋」までを収録