あらすじ現実であるというのに妄想の中の心地へと理性が傾く。「ふたりは……千花が好きなんだよね?」彼らふたりの根底には、僕の双子の妹である千花がいる。確かめるように訊ねると、ふたりして気まずそうに言葉を濁した。本気か冗談かわからない妹の言葉から、僕が「腐男子」という深みへと沈んでしまったからはじまってしまった妄想と、繋がってしまった現実。現実に邪な欲望を向けられて、欲情まみれの妄想から僕は、ふたりを誘う。「僕を、代わりにしても……いいよ」