あらすじ人気のパワースポットであり、桜の名所として有名な旧城下町に樹齢600年くらいと推定される立派な枝垂れ桜がありました。古くからこのあたりを治めてきたお殿様たちは、皆この木を大切に育て、桜にこの町を見守ってもらったと言われています。今から500年くらい前のことです。毎日この桜の木に登り、太い幹に鼻をこすりつける三毛猫がいました。木に登った三毛猫は毎日願っていました。早く春が来ますようにと。これは愛し、愛された猫たちのお話です。