あらすじ何百年も以前から、その町には伝説がある。それは、黒いドレスの貴婦人。だが、赤銅の髪のその人は、歳を経る毎に色褪せ消えてゆく。黒いドレスは赤に───やがて白に……赤銅の髪は黄色に、そして白髪に……その姿は娘から中年に、やがて老婆へ……そうして、今年は気配しかない。──────お待たせしました。冬樹亜里咲が上梓する「昏い御伽話」の始まりです