あらすじとある国の王は病におかされ王位を家臣に譲ろうと考えていた。戴冠式の時、こともあろうか王は冠を落とし、真下にいた猫の頭にすっぽりとはまってしまった。すぐに抜こうとしたがなかなか抜けない。仕方なく王は「この猫を次の王とする」と宣言。これに納得のいかない家臣が猫の王冠を奪い、そして王位を奪おうと企む。その家臣は人々が恐れる腹黒き男だった。はたして猫はどうなる?大人向け童話タッチの物語。ショートショート『虹色の鳥』も収録。