あらすじネウストラの大司祭に就任したアルバートは、先の大司祭だった友の死の真相を知らされ、十代のころを思い出す。不用意に彼が目にしたのは、友と当時の宰相との情事の現場だった。情事の相手について当人は「恋人ではない愛人だ」とそっけなく口にする。けれども、別の日にアルバートが見た彼は、宰相の傍で夢見るような笑みを浮かべていた――。