あらすじ辻堂美也子は26歳になったある日、父である慈圓(じえん)から、妙臨寺の副住職の清親(せいしん)が、美也子に会いたがっていると聞かされる。降って湧いたような結婚話に困惑する美也子。美也子は幼少の頃から、ふたつ年下の義理の弟・白蓮(びゃくれん)に、密かに想いを寄せていた。清親と二度目のデートをした日、美也子は朝帰りをする。待ち構えていた白蓮は美也子を押し倒して、「あの男に、何もかも捧げてしまったのですか」と告げるのだった。