あらすじ卒業を間近に控えた十二月。専門学生の久賀(くが)は、交際相手の女教師と揉めている所を同じ学校に通う季科(きしな)に目撃されてしまった。「俺の事を恋人にしてよ、久賀」この事をバラされたくなければ、自分と付き合ってくれ。卒業するまででいい。明るい口調でそう脅された久賀は、嫌々ながらも季科と付き合う事を了承した。久賀にとって嫌で嫌で仕方なかったはずのそんな関係はいつの間にか、静かに、歪に、形を変え始める。