「大正」×「神隠し」戦争景気に沸いた時代に、ひっそりと黄昏時に起こる神隠しの物語。久々に訪れた祖父の住まう村で行われていたのは、「神隠し」という名の淫らな遊び。その中で蛍は幸彦という青年に心惹かれていくが……(ひと夏の花火)女給を務める椿は、はじめての恋文に心を弾ませていた矢先に、鬼と名乗る者たちにさらわれて、里長の妻になるよう迫られる……(神隠しの花嫁)閉ざされた寄宿学校で、次々と女学生が行方不明になっていく。その調査にやってきた教師の汀は、謎の少女揚羽に心を奪われていく……(夾竹桃の花の人)