あらすじ毒殺ブームにわく17世紀フランスの、美貌の毒殺魔ブランヴィリエ侯爵夫人の物語だ。信仰心も道徳心も皆無。ブランヴィリエ侯爵夫人、マドレーヌの頭の中は、いつも愛人ゴーダンのことでいっぱいだった。ゴーダンの手ほどきで始まった毒薬調合に魅せられ、彼が言うなら父親に毒を盛ることすら歓びという壊れっぷり。しかしゴーダンの方では、自分が仕込んだにもかかわらず予想を超えるマドレーヌの奔放な毒殺ぶりに恐怖さえ感じるようになっていく。そんなマドレーヌの最期は、あまりにも意外だった。