突然の熱いキスが告げる――
きみはぼくのものだ、と。
ローレンは、現れた新しいクライアントを見て凍りついた。
傲慢さを漂わすギリシア人大富豪、ザンダー・ヴォラキス――法的には今なおローレンの夫だ。
5年前、ローレンが浮気をしたと決めつけ激怒したザンダーは、彼女の心を粉々にし、職も生活も、何もかもを奪った。
その私に突然仕事を依頼しに来るなんて、何を企んでいるの?
立ちすくむローレンを前に、ザンダーは不遜に微笑むと、いきなりキスをした。
きみはまだぼくの所有物だと言わんばかりに。
*本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。