妹の忘れ形見を守るために、冷たい富豪に仕えるしかなくて……。
ケリーンの18歳になる妹が亡くなった──
生まれたばかりの我が子の父親の名を言い残して。
富も名声も手に入れた著名人、トリスタン・ロスが父親だなんて!
つい最近まで、妹はトリスタンの秘書として働いていた。
妹の訃報を知っているはずなのに、連絡ひとつよこさない男。
ケリーンの胸に怒りがふつふつと沸きあがった。
矢も楯もたまらず、ケリーンはトリスタンの邸宅を訪ねるが、驚いたことに、彼は即座に子どもの父親ではないと断言したうえで、聞くに堪えない妹への侮辱の言葉を並べたてた。
ケリーンは衝撃に打ちのめされた。いったい何が真実なの?
■トリスタンは赤ん坊を自分の子とは認めないながらも、ケリーンが住み込みの秘書になるなら、彼の家に赤ん坊を連れてきてもいいと言います。甥と一緒にいるにはほかに道はないと考えたケリーンは、妹のように弄ばれるのではと怖れながらもその提案を受け入れ……。
*本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン・イマージュ版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。