『子どもは、どんな世界でも最高の宝物』
幼稚園教諭として働きながら、夜は子どもたちが集まる食堂で手伝いもしている伊原夢花。
ある日、幼稚園に刃物を持った男が侵入し、夢花は子どもたちを守ろうとして刺されてしまう。
死んでしまったはずの夢花だったが、目覚めるとラーラ・フィアロという金髪の少女に転生していたのだった。
ラーラの両親はすでに亡くなっていたが、彼らが進めていた学校が出来上がったと隣国からの連絡を受ける。
ラーラは教師であった亡き両親のことを知るため、隣国へ向かうことに。その国では食材はあるのに調理の文化が著しく発展しておらず、美味しい食事を知らない育ち盛りの子どもたちと出会ったラーラ。なかには犯罪に手を染める子どもまで……。
そんな子どもたちの居場所を作るため、ラーラは両親が建てた学校で『子ども食堂』を始めることに。すると、その噂を聞きつけた若き国王のウォルトが、子ども食堂を訪ねてきて――!?
食事を通して子どもたちに関わるラーラの優しく強い想いに、人々の心が動かされていく──。
<作者より>
子ども好きな幼稚園教諭ヒロインが転生した先で子ども食堂を開き、温かく美味しい食事で人々の心を動かしていくほっこり優しいお話です。