「きみが好きだ。リゼリカーー」
魔法学院の主席に選ばれたリゼリカは、婚約者である第二皇子レナードから想いを告げられる。
ところがリゼリカは涙を流しながら断り、自分が同じ時間を繰り返していることと、本来主席に選ばれるのはレナードであったことを打ち明けた。
同じ時を繰り返すたび悲しい結末を迎えてきたリゼリカは、五度目の今回こそ運命を変えようと行動を起こしていた。真実を知ったレナードだがリゼリカへの想いは変わらず、困難を乗り越えた二人は無事学院を卒業し将来を誓いあう。
数年後、帝国に嫁いだリゼリカはレナードと結ばれるが……今度はなぜか初夜を繰り返すことに――。
最初は気弱でレナードに相手にもされなかったリゼリカが、同じ時間を繰り返す中で恋を知り、想いを重ね、人としても女性としても成長していく、甘く切ない物語。