幼馴染である野獣のような元護衛騎士の戦利品になった、婚期を逃していた第一王女セシリア。
彼女は10年前『仮面の男』に襲われたことで子を産めない体になってしまった。護衛騎士でありながら幼いセシリアを守れず、傷つけさせてしまったバッカス。心と体に過去の大きな傷を抱える二人。
別人となってしまったバッカスのもとに降嫁させられた当初は混乱していたセシリアだったが、徐々に彼の心の傷に触れ、事実を知っていく。
そして離れてしまった10年間を埋めるように、バッカスに毎夜激しく求められていた。
二人が目を背けていた過去と向き合い、心を通わせはじめたそんな時、10年前の事件が再び動きはじめる。
『仮面の男』の正体とは……。陰謀の結末と、セシリアとバッカスの運命は――!?
『苦手な幼馴染騎士の戦利品になったんですけど!!(6)』には「第七章 戦利品は騎士と共に過去に向き合う」~「第八章 騎士は戦利品と共に過去に向き合う」までを収録