伯爵家の長女アリスは、婚約者と出かけた帰りに倒れている汚れた老女を見つける。
婚約者は汚いと止めたが、知らぬ顔はできずに老女を介抱し家に連れ帰り、食事をさせた。
食事をしながら老女は「あなたには女神シルヴァーナの気まぐれがまとわりついている。あなたの不運続きはそのせいだ」と言う。そして親切にしてくれたお礼にと水晶玉の付いたペンダントを置いて姿を消す。
その日、透明な水晶のペンダントをのぞき込むと、とある物が見えた……。
人生にこれといった希望を持たず親の価値観、貴族の常識に自ら縛られて生きていた大人しい優等生のアリスは、老女に貰ったペンダントをきっかけに自分のやりたいことに必死に取り組むようになる。
しかし活発に行動するようになっても、相変わらず不運はやってくる。
「女神シルヴァーナの気まぐれからほんとに逃げることができてる? なんだかトラブルが大きくなってない?」
アリスは愚痴りながらもペンダントに助けられながら、トラブルに立ち向かう。
大人しい貴族令嬢だったアリスが、自分のために全力投球する女性へと変わっていく物語。
『ペンダント! ~ツイてない私がとびきりの幸せをつかむまで~』
『ペンダント! ~ツイてない私がとびきりの幸せをつかむまで~【分冊版】2』には「第三章 似た者同士 13 レオンの記憶」~「第四章 水晶の中の人 25 クロヴィスの願い」までを収録