王女のベアトリスは大好きな幼なじみのギルバートと結婚することを心待ちにしていた。
しかし兄王が急逝し、幼い甥が成長するまで中継ぎの女王として立つことになったベアトリス。
当然、政権の安定を考えると即位している間は結婚をしないほうが良いーー。
恋を諦め、女王としての慣れぬ仕事に邁進するなか、ギルバートが宰相補佐として側で支え始めたので、気になる日々。
しかし彼は何も言わずに妻を迎え、ベアトリスは傷心する。
やがて女王として九年経ち、退位に合わせて降嫁することになったベアトリスは結婚相手を探すため見合いに臨む。そこに現れたのはなんとギルバートで――。
恋を諦めた女王と、諦めない宰相補佐のじれじれ攻防戦。
同世界観の『欲しいものを手に入れるには』も収録。
書き下ろしでは『愛が欲しいギルバート』『嫉妬』『カインとクロエの話』を収録。
『女王陛下は醜聞を避けたい【分冊版】2』には「4、見合い」~「5、翻弄される」までを収録