伯爵家のレティが幼い頃から想っている相手は、今や将来賢王となるだろうと言われている第三王子・リュカ。どうしても彼の傍にいたいと、レティは男装して彼に仕えることを決意する。
ただ傍にいて彼を守ることができればそれでいいと思っていたのに、ある時、遠征先で「男性として」リュカの伽をするよう命じられ……。
リュカにレティは本当は女性だと分かってしまった後も、そのことは周囲には秘密とし「男性」としてリュカの側仕えとなったレティ。夜の伽は恋人たちの営みのように甘く、かつさらに執着な要求になっていく。
しかし、リュカにはすでに婚約者の令嬢セリーヌが。そして、親密な王子と側近レティの様子に不審を感じ彼女が起こした行動が、王都をゆるがしかねない事件へとつながっていく。
かつてこの大陸を一つにしたという伝説の運命(ツガイ)の指環が物語を大きく動かし、リュカとレティの運命も大きなうねりに巻き込まれ…。伝説の運命(ツガイ)の指環が紡ぐ赤い絲の先にある、二人の恋の行方は?
『指環が紡ぐ運命の赤い絲 ~男装令嬢は未來の王太子殿下に執着・溺愛される~(2)』には「偽りの運命」~「嫉妬と絶望と優越感と」までを収録