"自分を、『エミリア』を……ここでは殺して生きていくのよ"
小国セザールの美しき双子の王女、ティアナとエミリア。
長く恐れてきた他国の侵略から国を守るため、セザールの王女は大国ファルジルックの王太子と婚姻を結ぶことになる。
しかし姉のティアナは生まれつき身体が弱く、嫁ぎに行けるほど体調が安定していなかった。
そこで、姉に成り代わり、妹のエミリアがファルジルックに出向くことになったのだが、そこでエミリアを待っていたのは、初恋の相手ゲルト・ヴァレンシュタインだった。
ティアナの『身代わり』として姉に成り代わり、自分の気持ちを葬る決意をしたエミリアの切ない恋の結末は……──。
本編完結後のエミリアとゲルトの数年後の姿を特別書き下ろしを収録!
『成り代わり花嫁の甘やかな憂鬱【分冊版】3』には「7、溢れ出す独占愛」~「8、それぞれの想いの先に」までを収録