「ラインヒルデ・エミーリア・フォン・ヴィッテルスバッハ、貴女は自分の犯した罪について、どう思っているのか?」
「殿下、わたくしはその方に、何もしておりません」
毒殺に丸焼き、一家揃って仲良く処刑、邪神に頭から食われるなど、ラインヒルデは『ツンデルお嬢様』としてこっちの界隈では有名な、恋愛ゲームのキャラクターだ。
――ツンデレ、ではない。ツンデル、である。
そんな彼女に生まれ変わった私は、どうにかして生き残ろうとした。
準備万端調えた上で、「婚約破棄付きの断罪のち投獄後行方不明」という、一番希望がもてそうな末路に自分から突っ込んでいったが……。
さらに、同じく転生してきた「トーマ」と出会ってしまった。
まだ口にする勇気はないけど、一緒にいてほしくて、寄りかかりたくて、甘えたくて仕方がない……、そんなラインヒルデを待ち受ける結末とは!?
『転生ツンデルお嬢様は死にたくない(4)』には、「第十四話 伝えの儀(下)」~「余話 もうツンデない私とトーマさんの新婚生活(下)」までを収録。