「私はもう殿下なんて愛さない! あんな浮気者、もう、愛してなんてやるものですか!」
公爵令嬢ルミナ・ララーシュは天に向かって拳を高く突き上げ叫んだ。
十歳で王子と婚約し、十八歳で婚約破棄される。ルミナは何十回もそれを繰り返していた。
ループするたびにあの手この手で王子に愛されようとするが、彼が心惹かれるのは妹のソフィー。何をしても結局王子は妹を選んでしまうのだった。
どんなに愛しても愛されることはない。ルミナはそれに気づき、ついに諦めることにした。
これは、愛する人に愛されることを諦めたルミナが、自分の本当の運命を見つける物語。
『婚約破棄され続けたループ令嬢は、今世は諦めることにした。【分冊版】1』には 「第一章」~「第三章(2)」までを収録。