「付き合ってるんでしょ?」
そう周囲に言われ、恋心を寄せていたのだが、幼なじみ・柴田弘史に失恋してしまった冬野花純。
婚約者が出来たと報告され、落ち込んでいたある日、駅近くの歩道橋を歩いていたはずなのに――。
ここって……、少女漫画『セイントローズ』の世界!?
しかも水面に映る自分の姿に驚いた。まさか「ヒロインのかませ役・キャラであるダリア・ウィードリーフ」として転生するなんて!
ダリアは王子にふられ、ラスボスの魔王に寝返るキャラで、最終的には魔王と死んでしまう設定だったはず!
その死亡フラグを回避するため、花純は「ダリアは死んだ」と思わせたまま、エンディングまで隠れて生きようと試みる。
しかし、魔王ダークロードに見つかり、魔王城へさらわれ――。
なぜ、魔王はこの世界が「漫画の世界」であることを知っているの!?
『ヒロインのかませ役キャラに転生したので、魔王と手を組みます(2)』には、「五章 明日に備えて」~「番外編 魔王の誕生」までを収録。