「――――今度こそ、私は貴方を幸せにします」
(――自己満足? 上等だわ! 私は私の我儘で、貴方を救う!)
どうやらこの世界は、乙女ゲーム『七騎士と虹色姫』の中と非常によく似た世界らしい。
そのゲームの中で「救国女王」として、どのルートでも悲劇的な結末を辿る女王、それが今の「私」だった。
転生した記憶と、前世から引き継がれた(らしき)チートありまくりの脳筋ゴリラステータスをフル活用して、目指すはゲーム内の推し・騎士団長のノヴァーリスに、必ず訪れてしまう悲劇のシナリオ回避!
ゲームの中ではどうやっても消滅してしまう「私」ことセシリアが、チート能力をフル活用して、ゲーム内ではどうやってもセシリアの後を追い自刃するノヴァーリスを救うため、すべての「悲劇」をぶっ壊す!
これは、自らを「道具」と信じて疑わなかった少年と、ただ「推し」の幸せを願い続ける少女に生まれた、世界を巻き込んだはちゃめちゃな恋の物語。
『転生した救国女王は、すべての悲劇の破壊者となる(3)』には、「第一章 魔石採掘編 7」~「第一章 魔石採掘編 10」までを収録。