両親を早くに亡くし、下町で寿司店を営む祖父のもとで育った未央。
その祖父が病気で亡くなり、天涯孤独の身となってしまう。
さらに、休職中に彼氏が後輩と浮気をしていることが発覚! しかも相手は妊娠中で年内に結婚するという……。
傷心の未央は、祖父の寿司屋で残った日本酒やつまみを肴にやけ酒していたところに、お店の常連だった外資系コンサル会社の社長、桐生薫と出会い、勢いで一夜を共にしてしまうーー。
未央は年上の薫の包容力に次第に惹かれていくが……相手は名家の御曹司で、勢いのある会社の社長。いわゆる雲の上の存在。
――自分が傷つくのはわかっている。
そうわかっているのに溺愛してくれる薫に「つかの間の夢」でもいいと次第に思いはじめた……。
しかし、彼には秘密があった――。
『二番目でいいなんて、本当は嘘(1)』には、「プロローグ」~「あなたは雲の上の人だから」までを収録。