国民の多くが「獣耳」を持つ獣人の国・ソルレイグ王国。
そんな国で暮らす修道女見習いのアリシアは、「耳なし」と呼ばれ、修道院でも差別を受けて暮らしていた。
あるとき、身に覚えのない罪で牢屋に入れられたアリシアは、罪を赦してもらう代わりに高貴な女性の「身代わり」となることを承諾する。
「――会うだけで良い」
貴族世界のちょっとした『お遊び』だと、そう聞いていたの……。
待ち構えていたのは、鋭い爪と牙、黄金に輝く鋭い瞳を持つ巨大な黒い獣。
恐怖に怯える無垢なアリシアの身体を襲ったのは、感じたこともないほどの快楽。
意識を失うほどの快楽から目が醒めると、そこにいたのは……ソルレイグ王国第二王子ジークハルトだった!!
待ち受ける「番い」の洗礼に翻弄されながらも、「番い」の呪いは二人を蝕んでいく――。
『狼王子の溺愛花嫁 (2)』には、「三 記憶喪失」~「四 ツガイの呪い」までを収録。