「婚約……?」
リーリヤの婚約者エドワルトは、突然自分は婚約した覚えなどはないと言いだした。焦るリーリヤ。
「わかりました。では婚約破棄ですね?」
咄嗟に誤魔化したリーリヤだったが、宮廷は王弟の突然の婚約破棄に大騒ぎ。
しかし、それもそのはず。婚約はすべてリーリヤの魔法が作りだした嘘だったのだ!
自分に賭けられた魔法を解くために、王宮の図書館に行く必要があり魔法をかけたが、斜め上の効力を発揮してしまい、えっ!!ここで解ける?と慌てる。
このまま留まれば、いつか自分が建国神話の伝説の魔女だとばれるのではないかと焦るリーリヤ。
だから急いであの場から逃げたのに、追ってきたエドワルトはなぜか別れたくないと言いだす。
解けた?解けかけた?魔法を警戒して頷かないリーリヤに、焦ったエドワルトは五日間のお試しでの結婚生活を持ちかけてきた!
『魔法をかけて侯爵様とお試し婚をはじめたはずなのに、何やら溺愛されています 【分冊版】6』には
◆第五章 終わりが始まる四日目
(1)終わりと始まりの予兆
(2)揺れる気持ち
(3)守りたいもの
(4)取り引き
(5)知られた事実
(6)真実の奥に
(7)反撃
を収録。