古びたビルの二階でペット探偵兼何でも屋を営む秋月右京。
ずぼらな彼の日課は、相棒の愛犬マルコとともに一階のお洒落なドッグカフェ「カフェ・エデン」に行き、愛してやまない卵サンドを食べること。
コーヒーが美味いと評判のエデンは、右京の親友でクールなイケメン店長・千石葵がやっている店だ。
高校で出会ったふたりは大学で親友となり、以来、三十路の今に至るまでずっと腐れ縁を続けている仲。
実はゲイである葵にとって右京は唯一心を許せる相手だったが、一方の右京は無自覚なバイセクシャルらしく、葵に「お前のこと大好きだから」と年中口にするもののそれは冗談なのか本気なのか…。
微妙にすれ違うふたりの日常は、右京への仕事の依頼が店に持ち込まれるわ、葵も探偵業に振り回されるわ…という始末で…。
そんなある日、ふたりは真剣な面持ちの女子高生からとある相談をされる…。
『カフェ・エデンの恋する探偵 【分冊版】1』には
◆プロローグ~5
を収録。