『桜のような僕の恋人』の宇山佳佑原作、恋人たちを襲う、残酷すぎる“奇跡”――。カフェ店員の日菜は、恋人で駆け出しの建築家・誠と、鎌倉の古民家で仲良く暮らしていた。しかし、ある日、二人は大きな事故で瀕死状態になってしまい、謎の案内人から提案された「ライフシェアリング」という奇跡の制度を受ける事にする。時には喧嘩しながらも苦難を乗り越えてきたが、残された余命は二人であと十四年、一人で七年と迫っていた。そんな中、夢の家の建設計画が、残された余命の中では実現できない事態になってしまう。誠の夢を叶えてあげたい日菜は、自分の残りの余命を彼に捧げることを決意し――…?