世界が終わりを迎えるまで――およそ一年。英雄の生まれ変わりとして召喚された大咲空は、この終わりゆく世界で過ごす中で、魔法使いの少女ユーリに恋をした。学園の襲撃やユーリの暴走、数々の困難を乗り越えた空は、ついにユーリへと想いを伝え――。「・・・・・・アイ? 言葉の意味は知っていますけど・・・・・・『好き』とは少し違うものですよね?」「・・・・・・うーん。それじゃあ、『好き』と『愛』との違いを一緒に勉強してみようか」「えっ? ・・・・・・い、一緒に?」限られた刻の中で少しずつ距離を縮める二人の前に現れたのは――吸血鬼の少女。自分と違って積極的に空へ“好き”を伝えるその存在に、ユーリは次第に焦りを募らせ、恋することの意味を知っていくーー。