命にかかわるような大きな病気は、突然やってきます。
心筋梗塞や脳卒中などは突然死の原因となることで知られていますが、これらの命にかかわる病気を未然に防ぐ鍵は「血圧測定」です。血圧測定を日々の習慣にすることで、血管の異常をいちはやくキャッチでき、日本人の死因の上位に挙げられる血管トラブルを防ぐことができるのです。
また突然死リスク軽減だけでなく、心と体の健康状態を自分自身で把握できるようになり、体調を整えることができます。健康寿命の鍵もまた、「血圧」にあるといえるでしょう。
健康で長生きするために理想的な状態とは、やわらかい血管に、質のいい血流と血液、それらがくまなく全身に行きわたっている状態のこと。こうした健やかな状態を実現するには、ふだんから血圧を安定させていくことが不可欠です。
そこで血圧研究のスペシャリストであり、自身でも30年以上にわたり、24時間の血圧測定を実践している渡辺尚彦医師が、「今度こそ血圧が下がる」最新の知識を徹底解説。
減塩を中心とした食生活の見直し、肥満防止、運動で血圧は下がります。そのために、まずは「続ける」こと。
「今までにも色々な方法を試したけれど、続けられなかった……」という方。まずは本書を3回読んでいただき、血圧を下げる習慣を身につけることが、血圧改善への近道です。
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はじめに●[第1章]「血圧の新常識」を知る●・血圧ってなんだろう?●・血圧は心臓の働きで変化する●・高血圧とはどういう状態のこと?●・高血圧が招く合併症とは?●・本態性高血圧と二次性高血圧●・外来診療では見つからない高血圧がある?●・数値が大きいほど危険な「脈圧」って何?●・高血圧治療最前線●・降圧薬による治療