あらすじ西暦9世紀、栄華を極めた大唐帝国の末期。絢爛たる都・長安で売買される不吉な赤い布は、人の生き血で染めたものだった。日本の留学僧・円仁が経験した纐纈城の怪異に、義侠心あふれる三人の好漢と一頭の驢馬が挑む。中国史と武侠小説の魅力をつめこんだ、痛快スペクタクルロマン。