十三人の関根杏子――。丈が見た光景を端的に表現すればそうなる。だが、違う。なぜなら幼い彼女たちは、銀色の髪をなびかせ碧色の瞳を煌めかせながら、まるで戯れるかのように……人を喰らうからだ。「ゴースト、てめぇ……」 少女達を待ち受ける白いスーツの男に向かって、丈は呻くように呟く。「なにをやってやがる……」 「食べてあげるの、人間みんな」 応えたのはレムレスだった。ゴーストにそっと寄り添いながら、彼女は言葉を継ぐ。「人間の代わりに、あたし達が『人』になるんだもん」 二人の戦いが新たな局面を迎える! ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください