「静か、だね……」 二人きりのダイニングテーブルで、幼馴染みのひだりが呟いた。 突然押しかけてきた5人の女の子によって、大家族になってしまった椿家。最初は迷惑顔をしていた敬介にとっても、居候娘たちの存在はいつしか大切なものになっていた。ボヘミアン・ラプソディーによる誘拐騒動があったりして割と大騒ぎだった家族旅行も終わり、再び始まった賑やかな椿家の日常。だが、ツバメと敬介の買い出し風景が週刊誌にすっぱ抜かれたことをきっかけに、その日々は一変してしまう。居候娘たちがそれぞれの事情で椿家を去っていき崩壊寸前のクインテットを前に、敬介は一体どうする!? ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください