あらすじ「レオン。その髪……、今のあなたにぴったりだわ」 アレクシアに言われるまでもない。どす黒くなった髪、色あせた視界、ただ過ぎていくだけの毎日。アブセイル精霊刑務所、囚人・三七〇七号。これが今の俺のすべてだ。そんな俺のもとに届いた一通の手紙と、記されていた「とめてみろ」の一言。時限爆弾を写した写真に書かれたそれは、俺の命を狙う誰かの陰湿な罠だった。だが移送中に襲撃され、傷ついた俺の前に、一人の少女が現れた。俺を叩き起こし、もう一度誓いを思い出させるために。 俺の名はレオン。レオンガーラ・ジェス・ボルウォーダン。もう、誰も傷つけさせない。 ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください